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Masato Nakamura weblog

犬と猫と人間と

映画「犬と猫と人間と」

そんなに、見に来ていただいている人は、多くはないけれど。それでもぼくには、ここへ足を運んでくれる人がいて、ぼくの言葉を、受け止めてくれる人がいて、そういった人たちに、ぼくは、何かしらの発信をすることができるから、だから、紹介します。

[ 映画「犬と猫と人間と ]

問題が多すぎて、わからなくなる。みんなの言っていることが正しくて、わからなくなる。
本当に正しいのは、なんだ。
だれだ。

2006年度。殺処分された犬や猫の頭数は、35万。保健所に引き取られ、そこでは譲渡もされてはいるけれど、その割合はたったの数パーセント。だからそう、90パーセント以上の動物は、人に、殺されるのだ。

そんな保健所や、動物愛護団体を追ったドキュメンタリー。個人制作だからこそ撮れたのだろうと思える、胸に迫る映像にこころがえぐられる。明日死ぬ命を、いや、数十分後には死ぬ命を、カメラは撮り続ける。動物を殺す機械をはじめてみた。鎮静器と名のついたそれに、どうしようもない怒りを感じた。

この映画は、とても重い。でも、とても誠実だ。

それはおそらく、この映画を撮った監督が、とても誠実な人であったからだろう。現実をきちんととらえ、まわりを撮り、過去を撮るからこそ、未来がぼんやりと見えてくる。監督の苦悩と冷静さと情熱と、憤りと叫びを映した映像のかずかずは、ただ真摯に、ただ温かく、ぼくたちに「本当」を教えてくれる。

目をそむけたい瞬間が、あった。
涙で見えなくなった瞬間も、あった。
でもぼくは、見て、良かった。

いくつか思うところはあるんだけど、そのなかの一つを、まあ、ちょっとピックアップすると。

ぼくはこれを見て、苦しくて、泣けて、どうしようもない気持ちになったけど、でもそうは言っても、実際のところ問題は大きいから、実はなにも出来ないかもしれない。現実を知ったところで、何が変わるわけでもないかもしれない。結局のところは無力、なのかもしれない。

でも、きっと、そうじゃない。

ぼくは、映画を見たのだ。このことを知ったのだ。そして、胸がえぐられたのだ。

忘れるかもしれない。映画を見て感じたこの思いも、記憶も、どうにもならない感情それ自体までも、いつか、人は忘れてしまえる生き物だから、そういう生き物だから、いつか、忘れてしまうかもしれない。

でもぼくは、叫べるはずなのだ。この映画でついた傷があるから、その痛みがあるかこそら、ぼくは、何かがあったとき、表現の場が、瞬間が訪れたとき。

少なくとも今は、それを信じて、その何かが起きるときを、待っていよう。何もしないのではなく、何ができるかを苦悩するのでもない。このことを表現する場や、機会は、いつかきっと来る。それはたとえば、こういったブログに書くとかそういったことかもしれないし、誰かとの会話かもしれない。

一人の感性に変化が起きれば、波紋は起き、また何人もの感性に変化を及ぼしていく。

それを信じ、まずはその表現の第一歩として、この映画のことを書きました。

どうか、あなたに、目をそむけたくなるけれど、でも、知ってほしい話を。
現在、渋谷で公開中です。

映画ヘアスプレー | DVD版

映画ヘアスプレー

おすすめされてから気になっていて、先日、ようやく観ることができました。
常にノリノリのハイテンションムービーです。

[ 映画ヘアスプレー公式サイト ]

観た方なら分かるかと思うのですが、まあ、テーマ的には、人種差別反対的なそれなわけです。
そもそもデブな女の子が大スターになる、という点でそのへんは見えそうなもんですが、
この映画のすばらしいところは、そんなテーマもあるけどね、的なスタンスになっているところでしょうか。

つまるところ、それテーマだけどまあ別にどうでもいい、というようなスタンスというか。

これ確かもともとブロードウェイのミュージカルか何かだったと思うし、
その時点では、そのテーマ、人種差別反対というのも、
すごく大事に扱っていたんじゃないかなーと想像するんですが、
とにかく、この映画は、大事なのはそんなところじゃない、歌って踊る、そこに尽きていたように思います。

まあ、だから、良い意味でバカバカしい映画です。

ずっと誰かしら歌ってた。ずっと誰かしら踊ってた。
デブな女の子もチョー踊るし、黒人の女の子もチョーイカスんだ、これが。
彼女らが活躍するってとこも、つまり人種差別反対!ってことではあるんだろうけど、大事なのはそこじゃない。

観る人のただしい対応としては、
「ノーテンキに頭からっぽにしてノリノリになる」
もうそれでオッケーなわけですなー。

あ、もちろん面白かったですよ!
ジョン・トラヴォルタの明らかに気合の入れ方を間違えたメイクを堪能してください。
個人的には、ブロンド美女が典型的なブロンド美女で笑ったけど。
なんていうの、ブロンド美女の偏見っていうかさ、イメージ通りっていうか。
胸が大きくてモテるけど、それだけのおバカ、みたいな。

観る際はDVD、とうの昔に旧作レンタル状態ですので、TSUTAYAにゴーしてください。

というわけで、涙をホロリともさせないお気楽ムービーなど、この週末に観賞してはいかがでしょう?

カールじいさんの空飛ぶ家

カールじいさんの空飛ぶ家

確か、公開と同時に観に行った気がします。
ピクサー。カールじいさんの空飛ぶ家。

[ カールじいさんの空飛ぶ家公式サイト ]

これのキャッチが、「愛する妻が死にました──。だから私は旅に出ます」とかで、
もう泣かす気まんまん、涙もろいぼくからすれば、
ティッシュがボックスで要るのではないかとハラハラもんだったのですが、
意外にも、そういうお涙映画ではありませんでした。

カールじいさんには、夢があったんです。
愛する妻と同じ夢。
いつかハラハラドキドキする冒険をしたい。
偉大なる冒険家が夢見た、あの滝へ、あの場所へ、いつか行ってみたい。
二人ともささやかな生活をしながらも、そのことに想いを馳せていたんです。

ところが生活は穏やかではなく、貯金もたまらない。
幼いころから見ていた夢には、手も伸ばせずに時間だけが過ぎていく。

そして、愛する妻が、先立っていく。

カールじいさんは、想い出をすべてひきつれて、旅立つ決心をする。
家ごと風船で浮かべ、あの滝へ、あの場所へ。
さあ、行こう。

というような、冒険ドラマ。
そうなんです。
泣き泣きのお話なのかなーと思えば、そういったしんみりくるシーンは
たかだか最初の10分ぐらいで、あとはずっと、冒険です。

ハラハラドキドキ、命を狙う敵に、守りたいと思う人たち。
非常に冒険なんです。楽しいんです。

最初、ぼくは、そのキャッチからも考えて、別れの悲しみを背負うお話なのかと思ったんですが、
とんでもない、このお話は、別れの本当の意味に気付かせてくれる映画でした。
何がいいって、滝の上まで来て、カールじいさんが何を決意し、何を捨てたか、ですよ。
あのシーンの感動っぷりはなかなか気持ちの良いものがありました。

たぶん、まだまだ絶賛公開中かと思いますので、気になっている方はぜひ。
デートムービーとしても、ご家族で見るとしても、しっかり満足できるものに仕上がっています。

ま、単純にいやあ、面白かったねー、ってことですよ。
WALL.Eも良かったけど、カールじいさんもいいんだよなー。
やっぱピクサーはすげえ。

サマーウォーズ | DVD、BD化

サマーウォーズ

これって記事にしてなかったっけ。
DVD / BD が3月3日に発売となり、Amazonなどでも予約できます。
ってことで、今日はこの映画のご紹介。

[ サマーウォーズ公式サイト ]

傑作アニメ「時をかける少女」でもおなじみ、細田守監督最新作。
キャラクターデザインはエヴァでおなじみの貞本義行。
まあ、「時をかける少女」のスタッフが作った、でだいたい合ってるような気がします。

とにかく、面白かった。
見ていた2時間、一瞬も飽きが来なかった。
前作が良かっただけに、いろいろと懸念されるところはあったんだけれども、
すべてを吹き飛ばしてしまうほどに面白かった。

生き生きと描かれるキャラクター。
小さな恋。大きな事件。あらがえないうねり。そして世界の危機。
陣内家の人々は、自らの力を最大限に酷使して、その「敵」と戦う。
最大の見せ場だと思う花札バトルは、その演出の素晴らしさ、
見え見えだったけど展開の良さが際立ち、見ていてずっと鳥肌がとまらなかった。

そして一通り見終わったあと、一緒に鑑賞した友人が言う一言。

「世界を救ったのは、陣内家だけど」

「陣内家を救ったのは、主人公だった」

見た人なら、ぴんとくるかもしれない。
見た人でも、もしかするとぴんとこないかもしれない。
でも、それが、すごく、良いのだ。

ここが、つまり、この映画なのだ。

ぼくは、個人的には「時をかける少女」はやはりギリギリ越えてないかなぁ…と思うのだけど、
人によっては大きく引き離すだろうし、好みもあるけど、
でも、見て損はないどころか、見ないと損する超絶面白アニメであることは保証する。

とにかく、エンターテイメント。笑い、涙、感動。
そしてラストの名台詞をご賞味あれ。

ソラニン | 映画化

ソラニン

いつのまにか、公式サイトができてるー!
知らなかった!見に行ってきた!わー!

[ ソラニン公式サイト ]

ソラニンという作品については、まあ、浅野いにおさんの出世作ですし、
あっちこっちの本屋で「オススメ!」マークが貼ってあったりもして、ご存知の方も多いかもしれませんね。
かくいうぼくも、この漫画には、いろいろと思うところがありすぎます。

なんだろう、クリエイティブなことでがんばろうとする人、
特に、音楽であるとか、作家であるとか、漫画家であるとかさ、
投稿であったり、地道な活動であったり、報われるかどうかわからないけれど、
でも手を伸ばさずにはいられないような、その輝きを追いかけたい人に、
もっといえば、つまり、

「夢」を追いかけているすべての人に、贈られるべき漫画です。

ちなみに、ソラニンを読んでわりとすぐに書いた記事はこちらです。
Life / smartly_diary」

映画化されるのです。
宮崎あおい主演で、映画化されるのです。

好きすぎて、もしかすると、鑑賞したあと、ボロクソ言うかもしれない。
でも、絶対に観に行くと思う。
宮崎あおいなんだから、ある程度のクオリティは期待できるし、
たぶん、間ももつとは思うんだけど、不安は拭えないなぁ。

ソラニンの曲自体もアジカンが書き下ろしている模様。
さらには、劇中曲をストレイテナーのホリエアツシさんのソロプロジェクトentがやってるんだって。
好きどころが揃いすぎて鼻血でそう。

楽しみです。
公開は4月。

楽しみです。


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