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Masato Nakamura weblog

これからも草稿は出していきます

昨日書いたエントリ  もこ草稿1-1 は、見ての通り、もこの下書きです。
下書きですので、書き直したりなんかはするとは思いますが、
でも僕の草稿はもうほとんど本稿と変わらないので、
ま、ああいったものが、いずれ、READ or READ にきちんと載ると思います。

予告編みたいな意味合いがあります。
読者の期待感を高めて、こんなものが今度でるよ、面白そうだね、だから読んでね的な。
あと、もこをもっと多くのかたに読んでほしいから、その宣伝の意味合いもあります。
ん、うえ二つ同じ意味?
まあ、そんな感じ。

客層的にわかりきってはいるのですが、もこは、ものすごく読まれていないので、
僕的には不満です。
僕のなかでは、とても僕の内部に迫っている物語であり、すごく楽しく書いているので
ぜひ、読んでいただきたいなぁと思っているのですが、なかなかどうして、
バリバリアクション小説がずらりと並んでいる中、これを読む人もいないってなものでね。
なので、ちょっとでも露出を増やしていきたいな、と思って下書きを公開してみました。

今後も何回か草稿を書くと思います。
出来立てほやほやの文章だったりもするでしょう。
つい5分前の文章とかがさらりと登場します。
あるいは、Blood Type D の草稿を公開することもあると思います。
そうでないまったく新作を書くこともありえます。
そして、それがきちんとお披露目されるかどうかは保障できません。

そんな感じの、ゆるい下書きが出ることがあるということ。
それだけご報告しておくのでした。
それではまた。

もこ草稿1-1

 誰かを好きになると、いつも思う。

 思いすぎて、最近では自分がそう思っていることにすら気がつけない。

 思うことは、いつも同じ。

 どうしていま、私が生きているいま、ここに、彼はいないのだろう?

 その問いかけがずっと、ごそごそとふとんに潜ってまぶたを閉じ、ささやかな眠りが私の意識を奪うまでのあいだに何度も繰り返し訪れる。私には、その答えが分からない。どうしていま、ここに彼がいないのか。まるで理解できなくて私は混乱する。混乱しながら、意識を失っていく。

 そういう意味では、朝は、私にとって救いなのだ。

 やるべきことが目の前にあるとき、人は歩き出さずにはいられない。それを放棄してのうのうと生きていられるほど、私は子どもではない。

 だから、様々なことが夜のうちに浄化して、朝になって、まぶたを開けて、ふと意識を取り戻すことに成功した私は、そこでようやく、私を縛りつけていたたくさんの問題を忘れることができる。カーテンをあけなくてはと思うことや、乾いたのどに一気にリンゴのジュースを流しこみたいと思うことや、今日のお化粧はどうしようと迷うことや、そこからそもそも今日はどういうことがある日だっけと思うことなどが、私を一日のはじまりに連れて行く。

 私の人生は、そうして毎日死亡して、毎日蘇生する。

 彼がそこにいないことを忘却し、私は朝を迎えていく。

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランドを読み終えました。
ゆっくり味わいながら読んだのもあるし、
なかなか読書する時間がなかったのもあるけど、
たっぷり一月はこの作品と一緒にいたと思います。

いわずと知れた作家、村上春樹の物語。
上下巻に分かれ、話は「世界の終り」と「ハードボイルド・ワンダーランド」の
ふたつの視点から描かれ、核心にせまっていく。

一部をのぞき、ハラハラドキドキ!というお話ではなく、
逆にそれは、春樹読むなら期待すべきところではないのですが、
でも大変面白く読ませていただきました。

やっぱりすごいなぁ、この人は。
「ノルウェイの森」は本当に大好きな本なんだけれど、これもすごい好きになりました。
なんだろ、とにかく描写は見事だわ、話の筋道はふしぎで興味をひくわで大変。
じっくり味わいながら読んだわりに、ラスト間際はさすがに一気読み。
長かったけれど、その価値のある満足感です。
なるほど、こういう話だったんだねぇ。

具体的にどこが良かったとか、なかなか言えないのだけれど、
でも確実に良かったと言える、不思議な本です。

デザインに似てるかもしれませんね。
ぱっと見ではどこがいいのか分からないけれど、
でも、ちゃんと良いと思える。
すぐれたデザインというのはそういうものだったりするのかもしれません。
なんて、僕が言えた話ではないですけど。

ああ、それにしても面白かった。

Arcadiaでオススメされました

たまにグワッとアクセスが伸びるときがあります。
僕はだいたい、その残り香が漂っているぐらいのときに、気づきます。
そして、ありがたいなぁ、と思います。

Arcadiaという、とても有名なサイトがあります。
ネットで小説を読む人は、結構知られているようですね。
特に二次小説を読む人は、馴染み深いと思います。

そこには様々な「読者」がやってきていて、
例えばエヴァンゲリオンを扱った小説のなかでは、
どこそこのサイトのなになにが面白いよ、だとか、
ネギま!だとどこが面白いよとか、ドラクエ系だとなんだとか、
そういった「交流」が活発なサイトです。

オリジナル小説は、Arcadia的には
そんなにメインにすえられていないのだけど、
それでも、そこにはちゃあんと、そのカテゴリが存在する。

そこで、先日、Blood Type Dをオススメしていただきました。
ちょっと昔の記事なんですけどね。
ありがたいなぁ、と思います。

ふだん、読者の方のことばを聞く機会がないので、
おもしろかった、ただそれだけのことばだとしても、
とってもうれしく思うんです。

で、影響力のあるサイトなので、
たまにグワッとアクセスが伸びるようなときには、
だいたい、そこの該当スレッドがあがっていたりします。
で、わざわざ検索していただいた方たちに、
たったの一文字でも読んでいただけているようなんですね。
ありがたい。

誰だかは知らないけれど、オススメしてくれた人、ありがとう。
そういうの嫌じゃないからどんどんやってね。
2ちゃんとかに晒されても屁でもないよ。よろしく頼んだよ。

さて。テンションがちょっとあがったところで書くとします。

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? について、話したっけ。

かの有名な映画、ブレードランナーの原作本である。
んで申し訳ないことに、ブレードランナーは見た記憶あるけど、
すでに忘却の海を渡ってしまっているようなのでそちらは言及しません。
面白かった!という感情だけはすごい記憶しているんだけどねぇ。
自分の言葉で語るほどには、落とし込まれていないようなので。

なんでこれが面白いのかっていうと、
僕は「どっちがどっちか分からない」という、そこなのかなと。
人とアンドロイドの戦いというか、やりとりがあるのですが、
読んでいるうちに混乱してきちゃうんですよ。
こいつは果たしてどっちなんだ?人間なのか、アンドロイドなのか?
このキャラクターはどっちなんだ?
主人公は、どっちなんだ?

すべてが危ういバランスで書かれていて、どっちでもあり得る。
そのように、書いている。
SF古典の語り継がれていくべき名作です。
読んだのはずいぶん昔なんだけれど、たまたま見かけたので
ちょっと話題にしてみました。
こんな面白い小説が十年以上前に存在してるんだもんなぁ。


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