拝郷メイコ / 「HELLO TREE」
拝郷メイコさんのアルバム「HELLO TREE」を聴く。
そのアルバム出てたの知らなくって、そういやー最近なにしてんのかなー、
と思って公式サイト見たら、9月にアルバムが出てました。知らなんだ。買って来た。聴いた。
[ 拝郷メイコ公式サイト ]
この人は、初音ミクでおなじみ、ひびけ歌声ソフトVOCALOIDの、
初音ミクよりも前にリリースされたVOCALOID、「MEIKO」というものがありまして、その声を担当した人でもあります。
かくいうぼくも、最初はそのMEIKOを聴き、この声いいなー、誰が声あててるんだろう?と疑問に思ってから、
その元であるこの人と出会った、という経緯だったりします。
ところがいまじゃすっかり、拝郷メイコさんのファン。
ファンってほどでもないか。でもすごい好き。前作の「ウタカタクロール」は死ぬほど聴いてる。
これもしばらくヘビーに聴きそうな気がします。
いいなぁ。
この人の歌声は宝だと思う。
アルバムにも入っている「悲しみcloset」のライブ映像があったので、置いておきます。
Youtubeですが。
もし「いいかも」と思ってみたら、関連動画の「モンスター」も聴いてみてください。これ、名曲です。
サマーウォーズ | DVD、BD化
これって記事にしてなかったっけ。
DVD / BD が3月3日に発売となり、Amazonなどでも予約できます。
ってことで、今日はこの映画のご紹介。
[ サマーウォーズ公式サイト ]
傑作アニメ「時をかける少女」でもおなじみ、細田守監督最新作。
キャラクターデザインはエヴァでおなじみの貞本義行。
まあ、「時をかける少女」のスタッフが作った、でだいたい合ってるような気がします。
とにかく、面白かった。
見ていた2時間、一瞬も飽きが来なかった。
前作が良かっただけに、いろいろと懸念されるところはあったんだけれども、
すべてを吹き飛ばしてしまうほどに面白かった。
生き生きと描かれるキャラクター。
小さな恋。大きな事件。あらがえないうねり。そして世界の危機。
陣内家の人々は、自らの力を最大限に酷使して、その「敵」と戦う。
最大の見せ場だと思う花札バトルは、その演出の素晴らしさ、
見え見えだったけど展開の良さが際立ち、見ていてずっと鳥肌がとまらなかった。
そして一通り見終わったあと、一緒に鑑賞した友人が言う一言。
「世界を救ったのは、陣内家だけど」
「陣内家を救ったのは、主人公だった」
見た人なら、ぴんとくるかもしれない。
見た人でも、もしかするとぴんとこないかもしれない。
でも、それが、すごく、良いのだ。
ここが、つまり、この映画なのだ。
ぼくは、個人的には「時をかける少女」はやはりギリギリ越えてないかなぁ…と思うのだけど、
人によっては大きく引き離すだろうし、好みもあるけど、
でも、見て損はないどころか、見ないと損する超絶面白アニメであることは保証する。
とにかく、エンターテイメント。笑い、涙、感動。
そしてラストの名台詞をご賞味あれ。
BAYONETTA – ベヨネッタ
こんなに贅沢なゲームははじめてだ。
面白かった。
や、まだ終わってない、まだノーマルクリアしただけ。これからだ。
先日のエントリで買ったよー、と言ってから数十日。
ノーマルをクリアしましたので、いろいろとご報告。
エンディングを見たあとの第一印象は、まさに冒頭のひとことで、
「こんなに贅沢なゲームははじめてだ」
もーありとあらゆるところにこだわってるっていうか!
ディティールがすごすぎて、どこから手をつけたらいいやら迷うっていうか!
最初っから最後まで、ずーっと怒涛のエンタメ感です!
アクションが好きで、PS3かXbox360もってる人は買っちゃいなさい!
■ストーリー
まっっっったく期待していなかったんだけど、そしたらちょっといいのよ、これ。
ラストのセレッサとのあれこれが、いいのよ、とても。
アクションゲームなんだから、ここはわりとどうでも良かったんだけど、
きちんと練られているあたりに、なんていうか、プロ魂を見たね。
いや、ふつうなんだけど、このアクションのクオリティで嫌じゃないストーリーはすごいと思うんだ。
■アクション
基本的には、まあ、デビルメイクライです。進化したデビルメイクライ。
デビルメイクライが、一撃の重さで爽快感を出していたとしたら、
こっちはコンボのつながり具合に爽快感を作った感じ。
適当に殴ってるだけで、それなりに技がつながって強い攻撃でたりするんで、楽しい。
ずごん!どかん!ばこぉぉぉん!みたいな。気持ちいいエフェクトで楽しませてくれます。
もちろん、それだけじゃない。
攻撃のあたる瞬間に回避することで発動する、攻撃しほうだいスローモーション「ウィッチタイム」に、
ド派手な演出で、ボスをげらげら笑っちゃうレベルで撲殺する「クライマックスアクション」、
武器もふつうに遊んでいるだけで2,3種類はすぐに手に入るので、それを付け替えても遊べる。
ぼくはノーマルはほぼ修羅刃で潜り抜けていったけど。あれつえーっす。
とにかくアクションは楽しいのひとこと。
ローディング画面中に、技の確認が出来るんだけど、そこで適当に技出してるだけで楽しいんだよ。
歯ごたえもあり、っていうか熟練ゲーマーであるぼくが、ノーマルで20回はコンティニューした。そんなレベル。
ハードとか出たけどやりたくねえよ。やるけど。喜び勇んでやるけども!
■音楽
派手。なにが鳴ってんのか、音楽の知識に疎いぼくは存じ上げませんが、派手。
そしてそれは世界観にあってる。ゴージャス。豪勢。ぜいたく!
遊んでてテンション上がる名曲がずらり。サントラ欲しいわ。
あっ、予約特典のがあったな。予約してなかったけど貰ったアレ。聞こう。
つか、公式のサイトに流れてる曲がすでにいいよねー。
■総評
もーなんか項目を考えるのも面倒っていうか、どこをとってもすげーので、総評。
面白かったよ。
発売日に定価で買って、まるで損した気がしないよ。
アクションゲーム、って胸はって言えるよね、これは。
ムービーをずっと見てるとか、あんまりない。基本、楽しませよう、面白くしよう、という気概に溢れてる。
謎のバイクに乗って疾走するモードとか、チャプター終わりのシューティングゲームとかも、地味に面白い。
てか、そういうところにも手を抜いてる感じがしなくって、そのへんなのかな、贅沢な感じがしたのは。
すみからすみまで、製作者の熱いこだわりをビシビシに感じて、やーすげーなぁ、って素直に思うわ。
そんなわけで、こんだけ豪勢なエンターテイメントもそうないのでは、と思わせる傑作です。
ぜひ遊んでください。
ひとは、生身のままで大気圏を越えることが出来るんです。それを教えてくれます。
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット主演。
デビット・フィンチャー監督。
この映画を見て思うことは、ただひとつ。
人生は、一度きり。
はらわた煮えくり返るけど、お迎えがきたら、いくしかない。
何だか考えさせられるというか、無視できない重さで僕の心に残ったので
DVDではありますが、ご紹介しましょう。
映画の流れは、ベンジャミン・バトンという、
80歳だか90歳だかの高齢で産まれ、以降、年をとるごとに若返っていくという
ファンタジックな設定をもった男性の一生を追っていくことで進みます。
*ベンジャミンは老人ホーム的な場所で産まれ、そこで育ちます。
産まれながらに高齢なので、5歳児ぐらいでもふつうにお爺さん。
歩くこともままならず、車椅子がなければどこへも行けません。
しかしどうしてか、年をとるごとに力が沸いてきます。
ある日、出会うはひとりの少女、デイジー。
相手は5歳。こちらも5歳……だけれど見た目は80歳。
恋というほど、劇的なものではない。
でも見過ごすことのできない、運命を感じさせる出会い。
そして二人は、それぞれの道を歩み、成長していく。
少女デイジーはふつうに年をとり、10台を過ぎ、20台をすごしていくが、
かたやベンジャミンは、70台をこえ、60台をすごしていく。
お互いを意識するのには、あまりにも離れた年齢差……。
ふたりの感情は、はたしてどうなるのだろう。*
なんて、「恋愛」的な見方であらすじってみましたが、
この映画の見所は、実は、そんなところじゃあ、ないんです。
いや、それも大事です。大事なんですが、恋愛が主軸の映画ではない。
予想されるのは、例えどこかの交差する一点でふたりが結ばれても、
でもベンジャミンは若くなっていく、でもデイジーは年老いていく、
この、逆行する年齢ではどうにも問題が生じてしまう。
そこにどういった結論を結ぶのか。そこが焦点になります。
でも、やっぱり、そこじゃあ、ないんですよね。
ベンジャミンは、老人ホームで幼児期を過ごします。
老人のように扱われ、自分は長生きできないだろうとも言われます。
ベンジャミンは、そうやって死を見つめます。
やってきては、いつの間にかいなくなる老人たちのなかで、
ベンジャミンは、たくさんの死を見つめます。
そして対比されるのは、デイジーのことを思う生の時間。
デイジーだけではない、この映画に出てくるキャラクターは、
みな、総じて、「いい人」として登場する。
そんな人々との出会いが、ベンジャミンに生を刻み込む。
この映画は、なんとなく、何かによっている感じがしない。
いろんな要素があり、そのいろんな要素が、ベンジャミンに語りかける。
戦争。恋。別れ。夢。そしてそこに流れるは、長い、長い、年月。
僕は、27歳でこの映画を見ました。
このことを、忘れないでおきたい。
例えば37歳で見たとしたら。
その変化を、いつか感じてみたい。
残念ながら、17歳で見ることはかなわなかった。
でも、それはいいかな、とは思う。
若すぎては、この映画の意味するところが汲み取れない気がするから。
37歳で見たら、どう感じるだろうなぁ。もっと親の視点が近いかなぁ。
今回は、やはり、そうはいっても恋愛映画、としての視点が強かったしなぁ。
人生は、一度きり。
永遠なんて、ない。
きっと。
以下、ネタバレを含みそうな個人的な興奮ポイント。
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ただただこれが書きたかったんだけど、
決意した後のベンジャミンが、一度、デイジーの元へ戻る場面がある。
バレエ教室のところだ。娘やロバートとも会うあの場面。
あそこで、デイジーは「なぜ来たの」と言う。
そして、ロバートが父親としてどれだけ良いか、を言う。
これはデイジーの心を考えれば、皮肉たっぷりな台詞だ。
実際、そういった感じの表情をしている。
でもそれに応えるベンジャミンが、笑顔で、「良かった」だったのだ。
ここが最高に燃えた。
娘のことを考え、ただただ素直に、よかった、そう思ったんだろうな。
控えめな、こころもち口元を持ち上げただけのブラピの演技だけど、
この一瞬に鳥肌が立った。
そして構成としてうまいなぁ、と思ったのが、
結局ブラピは若くなっていくから、考えてみると、羨望になりかねないんだ。
だって、知識があるまま、若くなっていくんだよ。羨ましい。
でも、それを描く段階では、すでにある一定の悲劇性を物語に含ませているから、
まず、そこへあまり焦点が向かないようにしている点がうまいね。
あと、ラスト近く、最期間際では、実はブラピ側のほうがきつくなっている点。
ここもうまいバランス取りだなぁ、と感じた。
少年ブラピをまったく羨ましいと思わせない作り方、あれはずるい。
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という感じで、3時間ぐらいありましたが飽きることもなく、
面白く見させていただいた感じです。
DVDですし、もう一週間でしょうから、お時間ある方はぜひ。
デューク | 引き算の極み
引き算の考え方、というものがあります。
デザインの話で言えば、
まず作ります。
そして、それを推敲していきます。
ああだこうだとうなり、ああでもない、こうでもない、としていきます。
その過程で、要らないものを、どんどんそぎ落としていくのです。
そうすると、必然的に、とてもシンプルなもののみが残ります。
無印良品であるとか。±0であるとか。60visionのD&DEPARTMENTであるとか。
まあ、いろんなデザインは、シンプルであり、余計なものがついていない状態になります。
これは、簡単に見えて、実はすごく難しいことだったりします。
ものを作るときに、ガタゴトとモノを付け加えていく「足し算」はよくします。
というか、基本です。
そうして作ったモノが、まーだ何か足りないなー、ピンとこないなー、とか言って、
ああだこうだ付け加えていくことも、たくさんします。
でも、そこで、一歩引いてみる視線、逆にこれは要らないんじゃないの、っていう感覚。
それを持つのは、並大抵のことではないのです。
思うに。
同じことが、物語においても言えるのではないか、と。
ふと思ったのです。
エピソードを追加していく。
描写を増やしていく。
キャラクターを増やしていく。
足し算です。
でも同様に、引き算もあるはずです。
エピソードを削る。
描写を削る。
キャラクターを削る。
シェイプアップされた文章は、元がどれだけの大長編であったとしても、
おそらくは20枚、せいぜい50枚程度のなかに、すべてが収まってしまうのではないでしょうか。
先日、江國香織さんの短編集「つめたいよるに」を立ち読みしました。
僕はこれをすでに持っていて、4、5回は読んでいると思うのですが、また読みました。
読みたかったのは、一番最初の物語、「デューク」。
僕はこの短編、いや、掌編を、世界最高の物語のひとつ、として捉えています。
たぶん20枚ぐらいなように思うのですが、この中に、幸せなことがたくさん詰まっているのです。
もし宜しければ、お時間のあるときに、ぶらりと本屋に立ち寄って、立ち読みしてみてください。
ほんの5分。
ほんの5分で、なぜ僕が「世界最高の物語のひとつ」などと言っているかが、理解できると思います。
もちろん、趣向に寄りますけどね。
僕の感性でいえば、本当に、「デューク」を超える物語っていうものが、世界にいくつあるのか分からないです。
それぐらい、好き。
で、話ちょっとズレましたけど、そういうことですよね。
あの枚数の中に、落とし込めるはずなんです。小説も。
ちょっと、考えてみたいよなぁ。
などと思いながら鼻歌を口ずさむ、心地よい天気の今日でありました。







