BUMP OF CHICKEN / 「R.I.P」

聴けば聴くほどに、沁みてくる。口ずさめばもう最後、想いがぽろりと目から落ちてくる。ああ、どうしてこの歌は、こんなにもきれいで、切なくて、それでいて力強く、叫ぶようにぼくのこころを揺さぶるのだろう。
先日、友人と男ふたりでカラオケとかいきまして(笑)
そこでぼくは、この歌を熱唱しまして、そうしたらどうしてか、歌いながら胸がきゅんきゅんしてしまいました。うわぁ、めっちゃいい曲やわー、めっちゃ刺さるわー、めっちゃ沁みるわー。そう思いながら、歌いました。
歌詞は、様々な映像を、まるで走馬灯のように、流れていく車窓の景色のように、フラッシュバックのように、確かな感情を届けてきます。それを追いかけながら、自分も長い時間を生きてきたことを知ります。
幼い頃。兄とケンカして泣くほど悔しかったこと。ひとりで集めたガンダムの消しゴム。泥にまみれても遊び続けたサッカー。届かないと知った高み。許せないとにぎった拳。はじめて出来た好きな人。伝えられなかった言葉。忘れてしまった友達の顔に、たくさんの思い出が重なっていく。
そこに、きみがいなかったこと。
そして、同じように長い時間を生きてきたきみに、確かで、かけがえのない思い出があること。たくさんの、共有できない、きみだけの時間があったこと。
そこに、ぼくがいなかったこと。
沁みる。今日も聴く。明日を想う。
映画ヘアスプレー | DVD版
おすすめされてから気になっていて、先日、ようやく観ることができました。
常にノリノリのハイテンションムービーです。
[ 映画ヘアスプレー公式サイト ]
観た方なら分かるかと思うのですが、まあ、テーマ的には、人種差別反対的なそれなわけです。
そもそもデブな女の子が大スターになる、という点でそのへんは見えそうなもんですが、
この映画のすばらしいところは、そんなテーマもあるけどね、的なスタンスになっているところでしょうか。
つまるところ、それテーマだけどまあ別にどうでもいい、というようなスタンスというか。
これ確かもともとブロードウェイのミュージカルか何かだったと思うし、
その時点では、そのテーマ、人種差別反対というのも、
すごく大事に扱っていたんじゃないかなーと想像するんですが、
とにかく、この映画は、大事なのはそんなところじゃない、歌って踊る、そこに尽きていたように思います。
まあ、だから、良い意味でバカバカしい映画です。
ずっと誰かしら歌ってた。ずっと誰かしら踊ってた。
デブな女の子もチョー踊るし、黒人の女の子もチョーイカスんだ、これが。
彼女らが活躍するってとこも、つまり人種差別反対!ってことではあるんだろうけど、大事なのはそこじゃない。
観る人のただしい対応としては、
「ノーテンキに頭からっぽにしてノリノリになる」
もうそれでオッケーなわけですなー。
あ、もちろん面白かったですよ!
ジョン・トラヴォルタの明らかに気合の入れ方を間違えたメイクを堪能してください。
個人的には、ブロンド美女が典型的なブロンド美女で笑ったけど。
なんていうの、ブロンド美女の偏見っていうかさ、イメージ通りっていうか。
胸が大きくてモテるけど、それだけのおバカ、みたいな。
観る際はDVD、とうの昔に旧作レンタル状態ですので、TSUTAYAにゴーしてください。
というわけで、涙をホロリともさせないお気楽ムービーなど、この週末に観賞してはいかがでしょう?
カールじいさんの空飛ぶ家
確か、公開と同時に観に行った気がします。
ピクサー。カールじいさんの空飛ぶ家。
これのキャッチが、「愛する妻が死にました──。だから私は旅に出ます」とかで、
もう泣かす気まんまん、涙もろいぼくからすれば、
ティッシュがボックスで要るのではないかとハラハラもんだったのですが、
意外にも、そういうお涙映画ではありませんでした。
カールじいさんには、夢があったんです。
愛する妻と同じ夢。
いつかハラハラドキドキする冒険をしたい。
偉大なる冒険家が夢見た、あの滝へ、あの場所へ、いつか行ってみたい。
二人ともささやかな生活をしながらも、そのことに想いを馳せていたんです。
ところが生活は穏やかではなく、貯金もたまらない。
幼いころから見ていた夢には、手も伸ばせずに時間だけが過ぎていく。
そして、愛する妻が、先立っていく。
カールじいさんは、想い出をすべてひきつれて、旅立つ決心をする。
家ごと風船で浮かべ、あの滝へ、あの場所へ。
さあ、行こう。
というような、冒険ドラマ。
そうなんです。
泣き泣きのお話なのかなーと思えば、そういったしんみりくるシーンは
たかだか最初の10分ぐらいで、あとはずっと、冒険です。
ハラハラドキドキ、命を狙う敵に、守りたいと思う人たち。
非常に冒険なんです。楽しいんです。
最初、ぼくは、そのキャッチからも考えて、別れの悲しみを背負うお話なのかと思ったんですが、
とんでもない、このお話は、別れの本当の意味に気付かせてくれる映画でした。
何がいいって、滝の上まで来て、カールじいさんが何を決意し、何を捨てたか、ですよ。
あのシーンの感動っぷりはなかなか気持ちの良いものがありました。
たぶん、まだまだ絶賛公開中かと思いますので、気になっている方はぜひ。
デートムービーとしても、ご家族で見るとしても、しっかり満足できるものに仕上がっています。
ま、単純にいやあ、面白かったねー、ってことですよ。
WALL.Eも良かったけど、カールじいさんもいいんだよなー。
やっぱピクサーはすげえ。
拝郷メイコ / 「HELLO TREE」
拝郷メイコさんのアルバム「HELLO TREE」を聴く。
そのアルバム出てたの知らなくって、そういやー最近なにしてんのかなー、
と思って公式サイト見たら、9月にアルバムが出てました。知らなんだ。買って来た。聴いた。
[ 拝郷メイコ公式サイト ]
この人は、初音ミクでおなじみ、ひびけ歌声ソフトVOCALOIDの、
初音ミクよりも前にリリースされたVOCALOID、「MEIKO」というものがありまして、その声を担当した人でもあります。
かくいうぼくも、最初はそのMEIKOを聴き、この声いいなー、誰が声あててるんだろう?と疑問に思ってから、
その元であるこの人と出会った、という経緯だったりします。
ところがいまじゃすっかり、拝郷メイコさんのファン。
ファンってほどでもないか。でもすごい好き。前作の「ウタカタクロール」は死ぬほど聴いてる。
これもしばらくヘビーに聴きそうな気がします。
いいなぁ。
この人の歌声は宝だと思う。
アルバムにも入っている「悲しみcloset」のライブ映像があったので、置いておきます。
Youtubeですが。
もし「いいかも」と思ってみたら、関連動画の「モンスター」も聴いてみてください。これ、名曲です。
サマーウォーズ | DVD、BD化
これって記事にしてなかったっけ。
DVD / BD が3月3日に発売となり、Amazonなどでも予約できます。
ってことで、今日はこの映画のご紹介。
[ サマーウォーズ公式サイト ]
傑作アニメ「時をかける少女」でもおなじみ、細田守監督最新作。
キャラクターデザインはエヴァでおなじみの貞本義行。
まあ、「時をかける少女」のスタッフが作った、でだいたい合ってるような気がします。
とにかく、面白かった。
見ていた2時間、一瞬も飽きが来なかった。
前作が良かっただけに、いろいろと懸念されるところはあったんだけれども、
すべてを吹き飛ばしてしまうほどに面白かった。
生き生きと描かれるキャラクター。
小さな恋。大きな事件。あらがえないうねり。そして世界の危機。
陣内家の人々は、自らの力を最大限に酷使して、その「敵」と戦う。
最大の見せ場だと思う花札バトルは、その演出の素晴らしさ、
見え見えだったけど展開の良さが際立ち、見ていてずっと鳥肌がとまらなかった。
そして一通り見終わったあと、一緒に鑑賞した友人が言う一言。
「世界を救ったのは、陣内家だけど」
「陣内家を救ったのは、主人公だった」
見た人なら、ぴんとくるかもしれない。
見た人でも、もしかするとぴんとこないかもしれない。
でも、それが、すごく、良いのだ。
ここが、つまり、この映画なのだ。
ぼくは、個人的には「時をかける少女」はやはりギリギリ越えてないかなぁ…と思うのだけど、
人によっては大きく引き離すだろうし、好みもあるけど、
でも、見て損はないどころか、見ないと損する超絶面白アニメであることは保証する。
とにかく、エンターテイメント。笑い、涙、感動。
そしてラストの名台詞をご賞味あれ。







