「さくら / 西 加奈子」
Posted on | 2月 11, 2010 | No Comments

それなりに物語を読んできているぼくですが、本当に好きな物語というのは、実は、両手で数えるほどもありません。その中のひとつが、これ、「さくら」、西 加奈子さんという方の本です。
4年ぐらい前に、一度読んでいました。そのときもたいそう気に入って、読み終わったときの興奮そのままに、ブログに書きつづった記憶があります。
ということで、探してみました。そのときの記事はこちら。
ぼくは同じ本を何度も読む習慣はそこそこにありますが、この本は、あまり回数を重ねて読んだことがありません。というか、ここ数日で読み直したのですが、実はそれがはじめてです。それまでこの本は、本棚のなかでひっそりと佇んでいました。
とても、幸せな気持ちになれる本です。そして、とても悲しい気持ちにもなれる本です。でも最後、とても大きな、とてもかけがえのない、とても大切な涙を流せる本でもあります。
ぼくの手元にあるのは単行本です。いつだったか、どこかで文庫版を見たこともあるので、書店で西さんのコーナーにいけば、500円程度で手に入るのではないでしょうか。探してもいませんが、Amazonにもあると思います。
この本が、ぼくは大好きです。でも、なぜ、好きな物語と言えるほどに大切なお話であるはずのに、何度も読もうとしなかったのでしょうか。
答えは、実は簡単で。
この物語のなかで描かれている「幸せ」を、なるべく胸いっぱいに感じたかったから。
読めば読むほど、物語はぼくのなかに吸収され、落ち着いていき、よくもわるくも、消化されてしまいます。それが嫌で、ぼくはこの本を、何度も読み返そうとは思いませんでした。
このおやすみでぽっかりと時間が空いたのもあり、またいろいろな意味でこころが穏やかであったのもあり、今回、数年ぶりに読み返してみました。
いま、胸が、「幸せ」で満たされていくのを感じています。
なお、ここまで書いておいてなんですが、世間の評価ではいろいろ言われていますので、オススメとまでは言いません。ですが、ぼくが狙いたいゾーンの、かなり近いところにボールを放っていると思うので、ぼくの何かが好きな方には、オススメです。
お時間がありましたら、ぜひ。
last piece
Posted on | 2月 9, 2010 | No Comments

「縛られる」ということは、決して不自由ではないのだと、知った。
「縛られる」ことで、より強く、より高く、飛べるのだと、知った。
あなたは縛られているだろうか。
それとも、縛っているだろうか。
ぼくは、自由だ。
Sorry, My borshch
Posted on | 2月 5, 2010 | No Comments

ぼくは、料理人です。イタリアンとか、作れます。それなりに美味しいパスタを、提供したりします。
だれかが言います。
ぼくに言います。
「きみ、料理人だよね、ちょっとボルシチ食べたいんだ、作ってよ」
ボルシチは、ロシア料理だろうが。
それでも何とか勉強して、それっぽい、ボルシチっぽいものを作ります。
「ボルシチできました」
提供しますが、それを食べただれかさんはもちろん、よい顔をいたしません。
とうぜん、料理人にボルシチを頼むということは、クオリティの面も期待しているからです。
「うーん、あんまり美味しくないなぁ。ちょっと勉強して、もう一回作ってよ」
ぼくは閉口し、ボルシチを作ります。
たしかに料理。おなじ料理。
包丁の使い方は知っています。基本的な味の基礎はおさえています。
けれど、圧倒的に、知識がたりません。
イタリアンの知識だけでは、ボルシチは作れないのです。
でも、ぼくはいま、ボルシチを作る日々です。
ああ。
ぼくにできることは、狂わないよう、まわりを見ることです。
狂わないよう、おかしくならないよう、自分を、そして……、見ることです。
だいじょうぶ、こう見えて案外、げんきなんです。
ただ、こんなに寒い風が吹く夜は、少しばかり肩がふるえたりするものです。
温度のある言葉
Posted on | 2月 1, 2010 | No Comments

こころの奥の、いちばん真ん中に、たいせつな人がいる。
それは例えば、恋人かもしれないし、両親かもしれないし、
飼っているペットかもしれなければ、大事にしている文房具だったりも
するだろう。
それがこころの奥の、いちばん真ん中で、静かにたたずんでいる。
何をするわけでもなければ、何を主張するわけでもない。
静かに、ほほ笑んで、ときに照れくさそうにはにかんで、そこにいる。
そういう人の言葉を、聴いていたい。
こころの奥の、いちばん真ん中に、「たいせつ」を置いた人。
そういう人の言葉はいつだって、まっすぐで、尊くて、あたたかい。
温度のこもった言葉は、どんなにありふれていても、どんなに使い古されていても、
ちゃんと、とどくのだ。
「ありがとう」
「がんばって」
「応援してる」
笑ってしまうほどにたくさん聞いてきた言葉だけれど、
温度があれば、それは、ちゃんと、とどくのだ。
そして、ぼくは、とどけたいと、願うのだ。
Great Movie
Posted on | 1月 28, 2010 | No Comments



