実感しなくちゃ、と思う実感
実感というものは、つくづく大事だな、と思う今日この頃。
知識で知っている、そんなこと言われなくても分かってる、
本で読んだし、話にも聞いてるし、さんざんそれについて考えてもきたから、大丈夫。
分かってる。
はずだったんだけど。
身にしみるほどに実感すると、その「本当さ」に寒気すら覚えてしまう。
分かっていた、そのはずだった。
でも分かっていなかった。こころの芯でとらえてはいなかった。きちんと消化してはいなかった。
例えて言うならば、タバコを吸って肺にいれてない感じなのかなぁ。
タバコって、肺にいれてナンボじゃない。肺にいれてないのは、フカしてるだけ。
タバコってものを本当に分かってない、想像でしか理解していない。
そういうことなのかなぁ。
それでタバコを分かった気でいるのはナンセンスだよなぁ。うーん。
ちょっと話ズレるけど、僕はタバコの描写の仕方が気になっています。
自分でつかう時はまったく意識しないのだけれど、人のを読む時はどうしてか気にしてしまう。
というか、気になっちゃうのかもしれません。なんか、ついつい目がいく。
何かさ。
タバコを日常的に吸っていない人のタバコの描写って、なんか、すごい、違和感があるんですよね。
タバコが単なる「アンニュイさ」の象徴にしかなっていない感じ、とでも言うのかな。
使いこなせてない感じが、プロ作家でも思う。
あ、この人きっとあんまタバコ吸う人じゃないのかな、とかふと思う。
お酒の使い方も、思えばそうか。
お酒飲まない人がバーでスコッチ飲んでる男の描写とか、無理があるのかも。
ああ、そうか。
それって、つまり、でも同じことなんだ。
ズレた話をしている自覚はあったのだけど、思えばあんまりズレてもいなかった。
僕は、「実感」の話をぼんやりと考えていた。
分かった気でいたことが、それをきちんと経験することで、言葉にならないほど理解されることがある。
タバコの描写も、きっときちんと理解がなされていない場合、ちょっと違和感が出ちゃうのかもしれない。
僕は、いまはタバコを辞めてしまっていて、まったく吸わなくなってからまもなく1年がたつけれど、
それまではだいたい二日で一箱ぐらいのペースでタバコを吸っていた。
だから、タバコを吸う人の気持ちが分かるし、どういうふうに扱うかも分かってる。
まあ、そういうわけなので、言語化できないレベルで、タバコの違和感に気がついてしまうのかもしれない。
なんてことを、ぼんやりと考える、日曜の夜。空気はひんやりとして心地いい。
僕はこんなことを考えながら、眠気がくるのを待っている。
the HIATUS / 「Trash We’d Love」
一曲目から持っていかれるバンドも、今では珍しいです。
思えばNothing’s Carved In Stoneの一曲目も持っていかれたなぁ。
[ the HIATUS / 「Trash We'd Love」 ]
ELLEGARDENの細美さんが、ついに始動。
the HIATUSというバンドを結成し、初アルバム、Trash We’d Loveをリリース。
早速聴きまくる僕です。てか揃ってるメンバーも結構、知れたメンツですね。
「堕天」の疾走感は異常。次の「Storm Racers」のノリの良さも異常。次の「Little Odyssey」では泣ける。
なんだこのアルバム。良すぎじゃないか。大好きだ。
……ていうか……。
また細美さんの声で、細美さんの音楽が聴けるということが、
言葉にならないぐらい嬉しい……。
ヘビロテミュージックにこのアルバムも追加です。
進捗報告
READ or READのデザインが概ね決まる。
うん、いい感じだな、と思える結果に自分で満足する。
そんな午後。
出来たー、じゃあ公開ー!みんな見てくれー!
ってならないのはwebに限らずデザイン全般に言えるもの。
紙媒体であれば、これから印刷との戦いに出向かなくてはならない。
この場合webだから、そのデザインをあなたの見ているそのブラウザで見れるように、プログラムしなければならない。
これは骨のいる作業で、時には面白くない作業で、結構時間ばかりを食う作業だ。
今回はFlashもちょこっとだけ実装するし、その分の労力もいる。
でも間違ってはいけないけど、
webのデザイナーである限り、この部分に面白さを見出せないヤツはどうなのだろうと思う。
プログラムを組むことの面白さに、まったく一ミリも共感を見出せない人は、
webというか、ネットというか、端末という電脳空間の理解がきちんと追いついてきているのか、
単純に疑問だ。
そしておそらくは、webデザイナーという人種は、
一人として欠けることなく、みんな、そういったプログラムの部分も好みであろう。
業務としてメンドクサイと思うときはあるだろうし、専門のコーダーに丸投げしてることもあるだろう。
でも、プログラムで動いている事実を面白く感じているんじゃないかと、そう思うのだ。
僕は、webデザイナー。
「チルドレン/ 伊坂幸太郎」を読んだ

読書の話。
「チルドレン/ 伊坂幸太郎」
まあ、伊坂作品はちょこちょこ読んでいるので、安心のクオリティっていう感じでした。
時系列の配置が巧みな印象です。
連作短編の形をとっているのですが、すべて陣内というキャラクターにまつわる話。
けれども、陣内視点の物語はなく、あくまでも、そのまわりのキャラクターが主人公。
この人の本は、映画にもなった「アヒルと鴨のコインロッカー」が大好きなんです。
でも、文章のリズムは正直「合わない」人だなぁと思ってたんですが、
今作を読んでそれが確信に変わりましたね。
やっぱりこの人の文章のリズム、句読点の位置、あんまり「合わない」。
というか、文章のセンスが男性的であまり好きじゃない。
男が書いた物語っていう臭いが、もう、行間からすごい出てる。
じゃあ嫌いなのかっていうと、僕、この人の作品好きなんです。
面白いもんですよねぇ。
文章のセンスは完全に合わないけど、そこで紡がれている物語は好き。
出てくるキャラクターも共感が持てる。
なのでこの人の作品は結構好き。
でもハマれないのは、つまり文章のリズムが合わないからなんでしょうね。
この人の本は、どんだけ話題になっても、半年か一年に一本で十分です。
それ以上は、違和感がつのって読みたくなくなる。
逆を言うと、文章のリズムが合わなくても強引に進めてしまえる手腕というか、
その見事な腕前はすばらしいと思います。
たぶん、文章のリズムがばっちり合ったらハマれるんだろうなぁ。
ちなみにこの「チルドレン」の話をすると、
やっぱり表題作であるチルドレンが秀作です。
なぜ「チルドレン」というタイトルにしたか、キャラクターのせりふから想像できるのですが、
あの言い回しはなかなか気が利いていていいなぁ、と思いました。
ちゃんと面白いので、伊坂作品が好きで読んでいない方はぜひ。
ほぼ日で毎月壁紙公開です
ほぼ日刊イトイ新聞で、カレンダー兼壁紙が公開されています。
そこで、いくつか思うところがあったので、つらつらと書いて見ます。
[ ほぼ日刊イトイ新聞 - ほぼ日よろずダウンロード広場 ]
なんでしょうね。
難しいところだなぁ、と思ったんですよね。
ほぼ日のメインターゲット層は、あんまりネットリテラシーが高いほうの人ではないと思います。
簡単に言えば、あんまネットとかパソコンに詳しくない人、だと思っています。
いや、実際にどうかは知らないけれど、そういうふうに作られていると思うんですよね。
で、壁紙の設定の仕方などをさ、上記のサイトではきちんと説明してくれているんですが、
ここ、
壁紙にしたい画像のサムネイルをクリックしてください。
この一文、ぎりぎりかもしれない、とちょっと思ってしまいました。
いやさ。
「サムネイル」という単語、皆さん、ふつうに知っているんでしょうか。
僕はもちろん知っていますよ。thumbnail と書きます。
確かもともとは「親指の爪」って意味で、一般的には、画像をちっちゃくした見本のことです。
サムネイル画像、というと、それをクリックしたら大きくなりそうな気配のする、ちっちゃくされた見本です。
この「サムネイル」という単語、どれぐらいの人が知っているんでしょうか。
ネットに精通しちゃって数年経っている僕からすれば、それは日常用語すぎるのですが、
ふだんからネットを使う習慣のない方々に、どれぐらい浸透しているのでしょう?
他の例で言えば、「バナー」とかもネット用語度が高い気がしますね。
僕はもともとweb広告の仕事をしていたので、バナーと言ったら
468×60のアレですよね? スカイスクレイパーは120×600が標準ですよね、
とかふつうに思いますけど、バナーっていう単語そのものを知らない人も多いと思います。
簡単に言えば、バナーというのは、webの広告看板のことです。
Yahooの右とかにあるのもそうですね。Flashバナーです。
そこから主に、四角形の、何かをぐぐっと宣伝する広告はバナーと呼ばれています。
この「バナー」という単語、どれだけの人が知っているんでしょうか?
むっずかしいよなー、と思うんですよ。
最初のサムネイルにしたって、そうは言ってもサムネイル以外に言いようがないってのも事実だし、
何ていうの、他の言い方をすると、「雰囲気を損ねる」場合だってあるんです。
これはもう意味が分からなくたってサムネイルだ!っていう瞬間だって往々にしてあるんです。
そういうこと考えていくと、どの単語をどのように配置するか、っていうのは、
とても難しい、神経のいる作業なのかもしれないなぁ、などと。
画像の猫を壁紙にした僕が思ったわけです。






