Sorry, My borshch
Posted on | 2月 5, 2010 | No Comments

ぼくは、料理人です。イタリアンとか、作れます。それなりに美味しいパスタを、提供したりします。
だれかが言います。
ぼくに言います。
「きみ、料理人だよね、ちょっとボルシチ食べたいんだ、作ってよ」
ボルシチは、ロシア料理だろうが。
それでも何とか勉強して、それっぽい、ボルシチっぽいものを作ります。
「ボルシチできました」
提供しますが、それを食べただれかさんはもちろん、よい顔をいたしません。
とうぜん、料理人にボルシチを頼むということは、クオリティの面も期待しているからです。
「うーん、あんまり美味しくないなぁ。ちょっと勉強して、もう一回作ってよ」
ぼくは閉口し、ボルシチを作ります。
たしかに料理。おなじ料理。
包丁の使い方は知っています。基本的な味の基礎はおさえています。
けれど、圧倒的に、知識がたりません。
イタリアンの知識だけでは、ボルシチは作れないのです。
でも、ぼくはいま、ボルシチを作る日々です。
ああ。
ぼくにできることは、狂わないよう、まわりを見ることです。
狂わないよう、おかしくならないよう、自分を、そして……、見ることです。
だいじょうぶ、こう見えて案外、げんきなんです。
ただ、こんなに寒い風が吹く夜は、少しばかり肩がふるえたりするものです。
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