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Masato Nakamura weblog

GOTH / 乙一 を読んだ

Posted on | 3月 18, 2009 | No Comments

GOTH / 乙一

GOTH / 著:乙一
を、読んだのでその報告とか感想を簡単に。

内容的には、ホラーなミステリ、といった風情。
猟奇的な殺人事件があり、そういったものに強い興味を示す「僕」が、
その事件とどう関わっていくか。どう解決されていくかが見所。

主人公は人間の暗黒面を強く抱えており、そういった殺人事件には目がない。
どう殺されたんだろう、どう殺したんだろう、犯人はどんな気持ちだっただろう、
そんなことに想いを馳せるド変態。

連作短編で、様々な事件があり、様々な登場人物が出てくるのだけど、犯人は基本的にみんなイカれてる。
つまるところ、暗黒面に魅入られた連中ばかりが犯人であり、
物語はしばしば犯人側の主観で書かれたりするから、なんていうか、殺人描写とかふつうに出る感じです。
なので、まあ、ホラーと言ったのはそういうところから。

とはいえこちら、ライトノベルとして書かれているものだから、なんだかんだいってゆるいです。
もっと極悪なモノはいくらでも見つかります。
例えば、綾辻行人の「殺人鬼」とかに比べたら死ぬほどゆるいです。

そうなんです、これ、ライトノベルだったんですよね。買うまで気がつきませんでした。
別にライトノベルが嫌いなわけではなく、その存在意義も理解できるし、そしてこのGOTHは、
しっかりとその意義をまっとうしていると思うので、とてもいいと思うんですが、
さすがにライトノベルでは物足りないなぁ、と思う自分がいました。

ああ、そうか。
「物足りない」という表現が、しっくり来るかもしれません。
これがもし、重厚な文量で、きちんと練られた描写がされていたら、もっと満腹になったのかもしれない。

というと、じゃあこれ面白くなかったの、って思われるかもしれませんが、
とんでもない、ちゃあんと面白がりましたので、ご安心を。

小説ならではのトリックがあって、そこがすごい、うまいなぁ、と思いました。
単純に「犬」と「声」は、小説ならでは、でしょう。他のメディアでは表現できると思えない。
あの発想はとてもすばらしいなぁ、と思ったと同時に、そのネタで一本話が見えただけで、
もうこの小説は勝っただろうな、とも思った。

友人にむかーしオススメされてて、僕も気になりつつも読めていなかったんですが、
今回、機会があって良かったです、面白かった。

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