もこ草稿1-1
Posted on | 2月 13, 2009 | 1 Comment
誰かを好きになると、いつも思う。
思いすぎて、最近では自分がそう思っていることにすら気がつけない。
思うことは、いつも同じ。
どうしていま、私が生きているいま、ここに、彼はいないのだろう?
その問いかけがずっと、ごそごそとふとんに潜ってまぶたを閉じ、ささやかな眠りが私の意識を奪うまでのあいだに何度も繰り返し訪れる。私には、その答えが分からない。どうしていま、ここに彼がいないのか。まるで理解できなくて私は混乱する。混乱しながら、意識を失っていく。
そういう意味では、朝は、私にとって救いなのだ。
やるべきことが目の前にあるとき、人は歩き出さずにはいられない。それを放棄してのうのうと生きていられるほど、私は子どもではない。
だから、様々なことが夜のうちに浄化して、朝になって、まぶたを開けて、ふと意識を取り戻すことに成功した私は、そこでようやく、私を縛りつけていたたくさんの問題を忘れることができる。カーテンをあけなくてはと思うことや、乾いたのどに一気にリンゴのジュースを流しこみたいと思うことや、今日のお化粧はどうしようと迷うことや、そこからそもそも今日はどういうことがある日だっけと思うことなどが、私を一日のはじまりに連れて行く。
私の人生は、そうして毎日死亡して、毎日蘇生する。
彼がそこにいないことを忘却し、私は朝を迎えていく。
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2月 14th, 2009 @ 11:55 AM
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